缶詰雑学
ツナ缶の話し
日本で一番売れてる缶詰はツナ缶だと聞いて「なるほど!」と納得した。なぜなら、缶詰をほとんど食べない家でも、ツナ缶だけは常備してあるからだ。
以前、マツコ・デラックスさんの番組に出たときに、その話題になった。するとマツコさんが「まあ、ババアが料理に困ったときは必ずツナ使うわよね」とおっしゃった。サラダにツナ。酢の物にツナ。マヨネーズと和えてツナマヨにすれば、おむすびやサンドイッチの具に便利。具が足りないときや、ちょいとうまみが足りないときに、必ずといっていいほどツナが使われるんであります。
しかし、ツナそのものを味わう料理は意外と少ないんじゃないだろうか。「じゃあどんな料理があるのか」と問われると、すぐには出てこないが、えーと例えばあれです、ニース風サラダ。生野菜に茹でたジャガイモとオリーブ、茹で玉子なんかが入り、そこにフレーク状じゃないごろっとしたツナが入っている。これなんか、ツナの風味をダイレクトに味わえる料理だと思う。
あとはモルディブの国民食といわれるマスフニもツナなしでは成立しない。水煮タイプのツナを軽くしぼって水気を切り、ココナッツフレーク、みじん切り玉ねぎ、すりおろしにんにく、ライム汁などと一緒に混ぜるだけの缶たん料理。そこにカレー粉を加えたり、葉物野菜や蒸したかぼちゃを加えたりして変化を付け、朝、昼、晩と食卓に出てくるのだ。フォークでそのまま食べるもよし。薄焼きパンに挟んでもよし。
あるいは、マスフニを小麦粉の生地に混ぜこんで焼いたお好み焼き風のスナックもある。輸入食品店に行けばココナッツフレークが売っているので、ぜひ試してほしいと思う。